天職を見つけるのは容易じゃない

昔はmixiブログを頻繁に更新していた。かれこれ大学院留学時代のころ。週一回のペースで更新していて、日本帰国後に留学時代のことを一冊の本にした。こんなことを出来たのも、mixiでブログを本にするというサービスがあったから。今回はたまたま本で見た記事の中で、懐かしいエピソードを一つ。いかにやりたいことがあんまり分かっていなかったを表す話。

これはシドニーの大学院生時代に人材紹介会社でインターンとして働いていた。その当時勤務していた社長さんとある日昼食を食べたのだが、その時のエピソード。

2010年5月8日のmixiブログ要約:
『社長さんと昼食を食べた際、大学院卒業後に何をしたいのかという質問をされた。それで何となく『シンガポールで働いてみたいですね。』と回答。そこでさらになぜなのかという質問をしても、僕からは納得のいくような回答が出来なかった。最終的に社長からは、『君にとっての天職とは何なのか、考えてみた方がいいよ。』とのコメントを頂いた。

夢やしたいことをもっと深く考えてみた方が良い、というアドバイスを度々頂くが、世間一般の人たちが夢ややりたいことをそんなに簡単に見つけられるんだろうか。最近はいつも疑問にかられる。』

このエピソードを読んで、20代後半にして人生の岐路に立っていた時期があったことを思い出す。僕個人は仕事をする上での醍醐味ややりがいなんて自分がキチンと分かる30代まであまり理解していなかった。今はブログを使った人生経験を語ったり、投資やその知識を活かして周りの人たちへ影響を与えられるようなことがとても好き。例えおカネが入ってこなくても、大好きなことで続けていきたい。また日本ブランドを海外へ広げるのも個人的なミッションの一つであり、このために今の仕事を続けている。今は仕事面でもプライベート面でも割りかし自分の適性を活かしているつもり。

人並みでも、出た結論がある。天職ややりたいことなんてそんなにたやすく分からないってこと。たまたま僕にとっては、30代に入ってから心から熱心になれるものが見つかった。ラッキーなら20代で見つけられる人もいる。でもそんなに簡単なものじゃない。だからこそ、どんな時でも真剣に見つめてべきだ。

SVFの出資先について

ソフトバンクが組成したファンドはメディアでも頻繁に取り上げられている。ソフトバンクビジョンファンド(SVF)と呼ばれるファンドで、出資金額は約10兆円にもなる。ソフトバンク単体では約2.5兆円を出資。サウジアラビアのファンド(PIF)は約4.5兆円を出資する。残りはオラクル創業者、アップル、フォックスコム等の企業を合わせて1兆円前後を出資する。

 

このSVFだが、配車アプリ分野ではメジャーなプレイヤーほぼ全部へ出資している。例えば東南アジアの配車アプリで言うと、UBERGRABがメジャーだ。UBERはアメリカ企業、GRABはマレーシア企業(本社機能はシンガポールへ移転)だ。マレーシアを含めた東南アジアでは両社が市場シェア獲得のしのぎを削っている。SVFはそんな両社へ出資をしている。他にもインドではOlaというUberに対抗する配車アプリ会社が展開しているが、こちらにも出資している。

 

他にも世界的なフリーランスの増加に伴い、コワーキングスペースの数も急増している。こういったトレンドもあり、世界的にコワーキングスペースを展開しているWeWorkにもSVFは出資している。このWeWorkコワーキングスペースを作るスピードは早く、昨年は2.5日に1軒をオープンさせた。

 

これ意外にも、世界的には電子決済の流れが進んでいる。中国では昨年からスマホ決済が急増した。インドでは高額紙幣の廃止により、電子決済システム導入が進んでいる。そんな中で、Paytmというインドのスタートアップが急成長を遂げているが、SVFはこの企業にも出資している。

 

こう考えると、全世界シェアを取りつつある未上場企業へSVFは出資している。ここ1~2ヶ月はSVFUBERへの出資に対する報道があり、15%ほどの株を取得すると噂されている。

 

ここ最近はStock Pointというアプリを通じ、間接的にソフトバンクの株を見ている。間接的というのは取得したポイントがソフトバンクの株価へ連動しているため。一連の報道を見ると、全世界的に社会動向を見ていえう孫さんの先見性はすごい。こういう投資先を一つ一つ見ても勉強になりますね。

中国本土での資産運用とは

先日香港を旅行したが、香港と中国本土での資産運用や税制について言えば、こんな特徴がある。

<消費税について>
消費税には中国本土・香港共に発生しない。時折、高めのお店へ行けばサービスチャージが発生する。これは消費税と別モノ。消費税は関係ないので、飲食店でもメニューに記載されている価格を支払いすれば良いのが、助かるところ。

<個人の金融資産とその使い途>
中国国内には約1,750兆円の個人資産があると言われている。この個人資産はアメリカに次ぎ第2位である。預貯金を除き、この個人資産が向かう先はオーソドックスな株を含めた金融商品である。そもそも中国本土では金融商品に対する規制が厳しく、香港ほどは選択肢が少ない。ただし、最近ではより高いリターンを求め、資金調達を目指すスタートアップのベンチャー企業にも投資出来るようになっており、中国国内にプールされている巨額の個人資産がリスクのある投資先にも流れるようになっている。

<中国富裕層は国外に投資先を探す>
爆買というキーワードにより、日本の不動産が中国人投資によって投資されていることは話題となっている。日本に限らず、中国人富裕層が中国国外へ投資先を求めるのはトレンドのよう。投資先は日本に限らず、香港、マカオ、東南アジアやオーストラリアなどのオセアニアはたまたヨーロッパ諸国など、所有権が得られる様々な国が挙げられる。近年では富裕層向けにフィンテックを活用した海外資産運用サービスも中国国内には出てきている。

税制を除けば、日本でも様々な金融サービスが存在する。ただ日本国内に証券会社があったとしても、1人の投資家が幾つも口座を持っているのが実態。例えばネット証券でも1社あたりが保有している投資家の口座は多くて400万口座。(この数は最大手のSBI証券の口座数。)ネット証券の累計口座数は1,000万ほどだが、まだまだ低リスクのところへ流れているのを考えると、日本で投資に対する意欲はまだまだと感じた。