SVFの出資先について

ソフトバンクが組成したファンドはメディアでも頻繁に取り上げられている。ソフトバンクビジョンファンド(SVF)と呼ばれるファンドで、出資金額は約10兆円にもなる。ソフトバンク単体では約2.5兆円を出資。サウジアラビアのファンド(PIF)は約4.5兆円を出資する。残りはオラクル創業者、アップル、フォックスコム等の企業を合わせて1兆円前後を出資する。

 

このSVFだが、配車アプリ分野ではメジャーなプレイヤーほぼ全部へ出資している。例えば東南アジアの配車アプリで言うと、UBERGRABがメジャーだ。UBERはアメリカ企業、GRABはマレーシア企業(本社機能はシンガポールへ移転)だ。マレーシアを含めた東南アジアでは両社が市場シェア獲得のしのぎを削っている。SVFはそんな両社へ出資をしている。他にもインドではOlaというUberに対抗する配車アプリ会社が展開しているが、こちらにも出資している。

 

他にも世界的なフリーランスの増加に伴い、コワーキングスペースの数も急増している。こういったトレンドもあり、世界的にコワーキングスペースを展開しているWeWorkにもSVFは出資している。このWeWorkコワーキングスペースを作るスピードは早く、昨年は2.5日に1軒をオープンさせた。

 

これ意外にも、世界的には電子決済の流れが進んでいる。中国では昨年からスマホ決済が急増した。インドでは高額紙幣の廃止により、電子決済システム導入が進んでいる。そんな中で、Paytmというインドのスタートアップが急成長を遂げているが、SVFはこの企業にも出資している。

 

こう考えると、全世界シェアを取りつつある未上場企業へSVFは出資している。ここ1~2ヶ月はSVFUBERへの出資に対する報道があり、15%ほどの株を取得すると噂されている。

 

ここ最近はStock Pointというアプリを通じ、間接的にソフトバンクの株を見ている。間接的というのは取得したポイントがソフトバンクの株価へ連動しているため。一連の報道を見ると、全世界的に社会動向を見ていえう孫さんの先見性はすごい。こういう投資先を一つ一つ見ても勉強になりますね。